奥津マリリ佐藤まりあ十束おとは日向ハルからなる4人組アイドルグループ「フィロソフィーのダンス」。ウルフルズ、氣志團、ナンバーガール、Base Ball Bear、相対性理論などを輩出した加茂啓太郎氏プロデュースで、2015年に結成されたこのグループは、ファンクやフュージョン、90年代ポップスを感じさせるサウンドなど、本格的な楽曲が特徴的。ボーカル&ダンスの表現力も高く、イベントごとにファンを増やしている。

そんなフィロソフィーのダンスが、東名阪ツアー『Girls Are Back In Town VOL.1』を開催、東京公演を、2018年6月16日に恵比寿リキッドルームにて行った。


この公演は初の生演奏でのワンマンライブとして、クラウドファンディング『初の生演奏のワンマン・ライブを一流ミュージャンで開催し映像化したい!』を実施。開始70分で300万円を達成したことも話題となった。

ライブ当日、文字通り超満員となった恵比寿リキッドルームには、開演前からこの日を待ちわびたファン達の熱気が充満。MCの「Are you ready to dance!?」掛け声と共にバンド演奏がスタートし、メンバーが登場。

1曲目は新曲『イッツ・マイ・ターン』。この楽曲のイメージとしてスタイリングしたという衣装は、夏らしい爽やかさと元気なスポーティ感がミックスされた、“フィロのス”らしいもの。この新衣装についてメンバーはその後のMCで、「帽子ってめったに被らないので新鮮です!」(奥津)「私は短足で有名なんですけど、このジーンズは裾が余らなかったんです」(日向)「私の肉体美が引き立つ衣装になっています」(佐藤)「本当は帽子を被ってたんですけど、思い切り踊れないからとっちゃった」(十束)と、それぞれ「らしい」コメントしている。

『アイドル・フィロソフィー』『ライク・ア・ゾンビ』と、彼女達を代表する楽曲が続き、会場の盛り上がりは最高潮。

バンドマスターの宮野弦士(G)を筆頭に、朝井泰生(G)、砂山淳一(B)、城戸紘志(Dr)、早藤寿美子(Per)、福田裕彦(Key)というバンドメンバーの生演奏で全ての曲をパフォーマンスしたこの日のライブ。奥津の「ここからはバンドで映える曲たくさんやっていきます」という言葉と共に流れたのは『アルゴリズムの海』。メロウで通向きの曲の披露にファンからは小さなどよめきが。『アイムアフタータイム』、ダンスチューン『コモンセンス・バスターズ』と続き、バンドの痺れるような演奏に負けていない彼女たちのパフォーマンス力の高さを見せつけた。

ライブ後半戦は、2曲目となる新曲『ライブ・ライフ』からスタート。これは十束の敬愛する『でんぱ組.inc』を担当するYumiko氏が振り付け。フィロソフィーのダンスらしい4人の息ぴったりな動きに、Yumiko氏らしい茶目っ気ある振りが加わり、新たなフィロのスの一面を見ることが出来た。

『ラブ・バリエーション』では日向ハルが朝井のギターソロと掛け合いのボーカルで会場を魅了。奥津の「ここLIQUIDROOMでも私たちが『ベスト・フォー』だって証明してやるよ!」という叫びから『ベスト・フォー』をパフォーマンスし、1stシングル曲『すききらいアンチノミー』でライブ本編が終了。

アンコールでは、グループ唯一のバラード曲である『ジャスト・メモリーズ』を、言葉の一つ一つを噛みしめるかの様に歌いあげ、酔いしれる観客。

「夢が叶う瞬間ってこんなに幸せなんだなって思っております!」とこのライブの実現に喜びをみせた奥津。佐藤は「初めてバンドメンバーの演奏を聴いたときに、今まであった壁の先いる誰かに出会えたような不思議な感覚になって、初めてメンバーの前で泣きました」と明かした。

日向は「私たちがもっと売れてステージ上で結果を出すことがみんなへの恩返しだと思っているので、これからもよろしくお願いします」と語り、十束は「この2年半くらい、私はほかの3人の背中をずっと見てきて。歌もダンスもすごく下手くそだったので、ここまで来るのが本当に大変で」と目に涙を浮かべながら挨拶をした。

最後に『ダンス・ファウンダー』を全力で歌い・踊りきり、この日の公演は終了。奥津マリリのアンニュイで唯一無二の声、日向ハルの圧倒的な歌唱力はもちろん、佐藤まりあのキュートな表現力、十束おとはのキュートな歌声という4人だからこその表現の幅を見せつけた今回のライブ。芯がブレないままに進化し続けるという、このグループにしか無い魅力が全開だった。フィロソフィーのダンスのこれからに、さらに多くの音楽ファンが魅了されていくだろう。

【セットリスト】
1.イッツ・マイ・ターン
2.アイドル・フィロソフィー
3.ライク・ア・ゾンビ
4.オール・ウィー・ニード・イズ・ラブストーリー
MC
5.夏のクオリア
6.好感度あげたい!
7.バイタル・テンプテーション
8.エポケーチャンス
MC
9.アルゴリズムの海
10.アイムアフタータイム
11.コモンセンス・バスターズ
MC
12.ライブ・ライフ
13.ラブ・バリエーション
14.ドグマティック・ドラマティック
15.ベスト・フォー
16.すききらいアンチノミー

EN1.ジャスト・メモリーズ
EN2.ダンス・ファウンダー

撮影:新元気