– VDC Presents – Vocal & Dance Collection Live Vol.3 Supported by OTOTOY & i-dio[Live report]

  • WRITTEN BY 中村梢・VDC編集部
  • PHOTOGRAPHY BY 周二郎

「アーティストの熱い想いの込もったステージに、全身全霊でパフォーマンスされるボーカルとダンスに、ひとりでも多くの方に触れていただきたい」。そんな想いから生まれたVDC主催のイベント『Vocal & Dance Collection』。2017年9月渋谷CLUB CAMELOTのvol.1、2018年5月新木場STUDIO COASTのvol.2に続き、4月15日東京FMホールにてvol.3が開催された。

出演者は、テーマパークガールフィロソフィーのダンスJ☆Dee’Zこぶしファクトリーの4組。ボーカルとダンスの実力派が集ったVDCらしい出演者陣に期待が高かったのか、平日夜にも関わらず、オープニングアクトから多くの観客が訪れた。


【大注目のYouTuberアイドル、テーマパークガールが本格的なパフォーマンスを披露】

オープニングアクトを務めたテーマパークガールは、えみい、ももか、けりぃ、いぐさ、かなみの5人組からなるYouTuberアイドル。自分たちのYouTubeチャンネルを持ち、歌唱はもちろんトークやメイク動画など、YouTuberとしての活動も注目を集めている。YouTubeを飛び出した彼女たちは実にパワフル。『その夢失くして生きてゆけるだろうか』では、キュートな見た目とのギャップが魅力の本格的なダンスを見せた。『101回チャレンジ』では観客も一緒に拳を振り上げ、盛り上がる一幕も。全員10代というフレッシュさあふれるグループだが、その実力に目の肥えた観客も驚かされたことであろう。


オープニングトークでは、フィロソフィーのダンスの十束おとはがMCを務め、各グループを紹介。フロントアクトを務めたテーマパークガール は「皆さんが拍手やかけ声で盛り上げてくれてすごく楽しかったです!」とフレッシュにコメント。J☆Dee’ZのMOMOKAは「この盛り上がりをもっと盛り上げられる様に頑張ります!」と意気込んだ。こぶしファクトリーのリーダー・広瀬彩海は「とっても素敵な3組の皆さんとご一緒できて嬉しいんですが、負けないようにこぶしパワーで頑張ります!」と会場を沸かせ、フィロソフィーのダンス、佐藤まりあも「4組でライブ出来ることが本当に嬉しいので、フィロソフィーのダンスらしさを皆さんに見ていただきたいと思います!」と笑顔で挨拶した。


【踊れるしクール! フィロのスの表現力に魅せられる】

続いて登場したのは、フィロソフィーのダンス。本イベントの翌日からバンドセットを引き連れての全国ツアーを控え、さらに現在冠バラエティ番組『フィロのス亭』が隔週で放送中という、まさに今ノリに乗ってい彼女たち。『高感度あげたい」、『コモンセンス・バスターズ」と、ファンクでキュートな楽曲からスタートし、会場を盛り上げたかと思えば『ヒューリスティック・シティ」、『フリー・ユア・フェスタ』、『アルゴリズムの海』と、シックな楽曲を連続して披露。その歌声と個性的なダンスでしっとりと魅せた。後半戦には『ラブ・バリエーション』、『ダンス・ファウンダー』で観客を踊らせた。


【超実力派のJ☆Dee’Zが沸かす! 1stフルアルバムの名曲も披露】

高いボーカル力&とダンス力で、幅広い世代からの支持を受けるJ☆Dee’Z は、3人による“自己紹介アカペラ”の後、『あと一歩』からライブをスタート。ソロダンスが印象的な『Fun Time Funk!!!』で“これぞJ☆Dee’Z!”というパフォーマンスを見せた後は、2月末にリリースした1stフルアルバム『Jewel』の収録曲『いますぐに会いたい 』を披露。「自分たちの想いをこめてつけた曲で、これがアルバムのタイトルになっています」という思い入れたっぷりの楽曲『Jewel』では観客も共に大きく手をふり、声援を贈った。最後には、岡村靖幸のカバー『だいすき』でのコール&レスポンスを成功させ、満面の笑顔でステージを後にした。


【衣装のキュートさとは裏腹な……こぶし節が炸裂!】

トリに登場したのは、『ライブツアー 2019 〜春麗〜』を絶賛開催中のこぶしファクトリー。ふわふわとした白の女の子らしい衣装で登場するも、一曲目の『GO TO THE TOP!!』で“こぶし”をきかせたロックなサウンドで観客に先制パンチ。『念には念(念入りver.)』、『懸命ブルース』と、こぶしらしい曲でライブを盛り上げた。途中、MCで最年少メンバー・井上玲音によるボイスパーカッションの披露をはさみ、『明日テンキになあれ』、『これからだ』、『シャララやれるはずさ』と元気いっぱいにダンス。最後には、4月24日リリースの新曲『Oh No 懊悩』を披露。『Oh No 懊悩』の両A面シングルとして収録されているミディアムチューン『ハルウララ』の衣装で登場しながら、ロックナンバー『Oh No 懊悩』をパフォーマンスするという、嬉しい裏切りに会場は大きな歓声で包まれた。


スペシャルコラボステージでは、平成を代表するヒットソングであるモーニング娘。の『LOVEマシーン』を、各グループをミックスしたメンバーでダンス。J☆Dee’ZよりNono、ami、MOMOKA、こぶしファクトリーより広瀬彩海, 野村みな美, 井上玲音、フィロソフィーのダンスより奥津マリリ, 佐藤まりあの8名が、アイドルの先輩であるモー娘。OGメンバーの歌唱&ダンスシーンを見事にやりきっていた。ラストには他メンバーもステージに登場し、『Vocal & Dance Collection Live Vol.3」でしか見れない光景に大歓声があがった。


熱気冷めやらぬままに迎えたエンディングトークでは、フィロソフィーのダンスの奥津マリリが「何よりね、モーニング娘。さんの『LOVEマシーン』をみんなで歌えて! 私は中澤(裕子)さんパートだったので中澤さんっぽい髪型にしてみました!」と、ハロプロの大ファンである本人が何よりもスペシャルコラボに興奮した様子だった。

J☆Dee’ZのMOMOKAも「こうやって共演者の皆さんとのコラボって普段やらないですし、嬉しかったよね!」と笑顔で話し、amiが「一緒に作っていく感じが楽しかったです! 控え室でずっとこぶしさんに振付を教えてもらっていました」と言うと、こぶしファクトリーのメンバーが恐縮する一面も。こぶしファクトリーの広瀬彩海は「本当にお客さんがあたたかくて盛り上げてくださったので、本当に楽しくライブができました。ありがとうございました!」とお辞儀。会場から大きな拍手が贈られた。

平成の終わりを告げるにふさわしい盛り上がりのまま、『Vocal & Dance Collection Live Vol.3』は無事に幕を閉じた。

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