虹のコンキスタドール・的場華鈴ロングインタビュー連載|第1回[Special Interview]

  • WRITTEN BY 宇佐美友章・VDC編集部

結成5周年を迎えた“正統派”アイドルグループ『虹のコンキスタドール』。神奈川県民ホールでの初のバンド編成ライブ『RAINBOW JAM 2019』を大成功させ、12月29日(日)のZepp Tokyoから始まる東名阪ツアー『RAINBOW JAM2019 -WINTER-』へ向けて、今ノリに乗っている“虹コン”。一期生でリーダーの的場華鈴に4回に渡り、虹コンについてたっぷり聞いていく『虹のコンキスタドール・的場華鈴ロングインタビュー連載』(現在、的場さんタイトル考え中!!)。1回目は、『虹コン結成5周年AnniversaryLIVE〜今年もあなたと過ごすサマー!〜』、『RAINBOW JAM 2019』でわかったこと、リーダーの役割、個々のメンバーのこと、定期公演についてなどを聞いた。


虹のコンキスタドール
自分たちが思う「かわいい!」や「好き!」を追い求めるインドア系・正統派アイドルグループ。通称“虹コン”。自称アイドル界イチ夏曲の多さを誇るも、実は直射日光が苦手な室内派……でも本当はやればできる子。虹コンなりのアツいライブでみんなの心を征服ちゅう!


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――まず、7月に行なわれた『虹コン結成5周年AnniversaryLIVE〜今年もあなたと過ごすサマー!〜』と『RAINBOW JAM2019』の振り返りから始めたいと思います。結成5周年を記念したライブでしたが、いかがでしたか?
的場 7月13〜15日の3デイズで開催して、1日目のAKIBA SQUAREは夏祭りをテーマに、2日目は横浜ベイホール、3日目が大阪のumeda TRADで行ないました。結成5周年当日である14日のワンマンライブでは、自分が知らなかった虹のコンキスタドールを知れたなと思っているんです。

――まだ知らなかった虹のコンキスタドールっていうのは?
的場 意外とメンバーの想いっていうのをあらためて話す機会ってなかなかなくて。今までのワンマンライブでは、なるべくセトリを詰め込みたい!っていうのがあって、メンバー全員がトークするっていうことがあまりなかったんですけど、今回は1人ずつ話をしたんです。メンバーが12人もいるので、普段は面と向かってじっくり話す機会もあまりないので、5周年だしということで、ファンのみなさんに思っていることを全部言おう!ということになって。メンバーとは恥ずかしさもあってか、ふだんはふざけあってることが多くて(笑)、正直なところやる気があるのか、どうか不安だったりもしたんですけど、メンバーみんな、前提として「虹コンが大好き!」っていう気持ちがあることに気づいたんです。それって当たり前のことかもしれないんですけど、その気持ちをストレートに感じる機会が普段なかったので、メンバーから改めて聞いて、私は静かに涙を流しました(笑)。知らなかったことが結構あったんですよね
14日と15日に披露した新曲の『あなたと見る青空に明日も虹が架かりますように』っていう、長いタイトルなので、私たちは『明日虹(あすにじ)』って呼んでいるんですけど。『明日虹』は、セリフではじまり今までの自分たちのことを語って、ラストで歌うという曲なんです。虹コンって、今までそういう形の楽曲はなかったんですよね。『心臓にメロディー』みたいな、エモい曲は結構たくさんあるんですけど。『明日虹』は語りかけるような、新しいジャンルのエモい曲というか……。その曲で、虹のコンキスタドールの新しい境地が開いたと感じています。
その曲の振付は私が考えたんですけど、メンバーがセリフを言うパートには、気持ちを込めやすいように、あえてほとんど振付をつけなかったんですよね。その振り入れの時に、メンバーがとても成長したと思えることがあったんです。振付がほぼない曲なので自由に動くことになるんです。虹コンはいろんなことを全員で乗り越えてきたグループなので、考えていることが結構同じで。普段、私が振付をしている他のグループに比べて、具体的に伝えなくても、イメージやニュアンスを受け取って、自由な振付の中でそれを表してくれるんです。なので1時間くらいで振り入れが終わりました。メンバー同士、考えていることがわかり合えるようになったんだなあと思ったんですよね。

――その後のメンバー同士の会話や行動で、何かあきらかな変化はありましたか?
的場 いや、それがないんです(笑)。みんな、「虹コンが好き」って言うことを、ちょっと恥ずかしさがあるのかなって。私自身は、好きっていう気持ちを話したり、文章にして発信する機会が多いので伝わりやすいんですけど、他のメンバーは恥ずかしさもあってか、ライブが終わった後は、本当にいつもどおりなんです。でも、ステージ上で想いを言葉にしたことで、愛を持ってパフォーマンスをしていることがわかったし、私もメンバーを見る目が少し変わりました。
あと『明日虹』は、それぞれが何を話すか伝えていなかったんですよね。リハーサルやゲネプロでもまったく話しませんでした。なので、みんなの気持ちを本番で初めて聞いたんです。

――あのメンバーがこういうことを話すから、私はこう言おうみたいなこともなく?
的場 まったくなかったです。

――そうだったんですね。でも本番中だからこそ言えることがありますよね。
的場 そうなんです。なので、とてもいい機会になったと思います。ファンの皆さんも号泣しながら聞いてくれて……。逆に明桜ちゃんなどは、最後のセリフを「4946(シクヨロ)レボリューション」で締めて、少し笑いを交えていたり(笑)。そうやって、それぞれの個性が出せたと思います。ファンの方にも、さらに虹コンのことを好きになるきっかけになったのではないかと思っています。

――7月21日は、初のバンド編成でのライブでしたね。
的場 21日は神奈川県民ホールで、初めてバンド編成でライブをしました。14、15日のライブのテーマが5周年記念の“感謝”や“お祝い”だとすると、21日は“これからを見すえたライブ”というイメージをメンバー間で共有していました。VDC Magazine 012のインタビューでお話したとおり、バンド編成はずっとやってみたかったんです。虹コンの曲ってバンドに映える曲ばかりなので、バンドサウンドに合わせるのがとても楽しかったです!……でも実は、リリースが重なってしまっていたので準備期間があまりなかったんですよね。それでも、メンバー同士でイメージや想いが共有されていたので、わりとスムーズにまとまって、不安はありませんでした。
それにステージ上に階段があって2階があるという大がかりなセットだったんですけど、こういう大掛かりなセットを組むこと自体が初めてだったんです。14日や15日とは違う、新しい虹のコンキスタドールを21日のライブで見せられたのではないかなと思います。

――バンド編成のライブは、普段とどんなところが違いましたか?
的場 個人的な話になるんですけど、テンションの上がり方がすごかったです(笑)。いつもの登場SEもバンドだったのですが、やっぱり全然違うんです。迫力があるし、全部が生なので、いい意味で緊張感もあって、いつものライブより、とても楽しかったです。

――メンバーはバンド編成ライブについて何か言っていましたか?
的場 初めてバンドさんとリハーサルをした時は、「音がカッコよすぎて、自分たちのすることを忘れるー!」と言っていました(笑)。本当にずっと聴いていたかったです。

――そして、そのライブで12月29日にZepp Tokyoでのワンマンライブ開催が発表されました。
的場 発表がサプライズだったので、私たちもまったく知らされてなかったんです。実は、Zeppでのライブ開催が発表される映像の中に“夢だった”とか“絶対立ちたい”とか、いろいろな言葉が出てきた時、「これはもしかして……?!」と察しました(笑)。でも、虹コンは、もうZeppでできるグループだと思っていたので、「やっと来た!」っていうのが正直な気持ちですね。

――やっぱり、Zeppでのライブは、虹のコンキスタドールにとって特別な意味がありますか?
的場 Zeppでのライブは、活動を始めた時の目標として掲げていたものなんです。でも、あのワンマンライブでもお話ししたんですけど、Zeppは私たちにとって“通過点”で、最終目標じゃないんですよね。特に公言はしていないんですけど、6周年、7周年の時に立ちたい会場っていうのが、メンバーの中で共有されています。でも一歩一歩進むためには、目の前のライブに全力を注ぐことが大事だなと思うので、通過点としてのZeppライブを全力で頑張ります。
ファンの方が「神奈川県民ホールのワンマンライブは最高だった」って言ってくれて、自分たちでもそう思っているんです。だから今は、あのライブを超えることがすごく難しいと思っていて、どうすればいいかなって日々考えています。

――今お伺いした7月のライブを経てZeppに向けて、ライブに対して意識の変化はありましたか?
的場 今まで虹コンは、ワンマンライブをした後って、“力尽きる”という感じがあったんです。でも、ワンマンライブを力尽きず、上にいけたって思えたのが、今回の5周年ワンマンライブでした。
力尽きて、燃え尽きて、またリリースイベントが始まっていくっていうループをこれまで何度も経験してきました。それが駄目だったわけじゃないんですけど、今はもうそれはしたくないという気持ちがあります。ワンマンライブに全力でぶつかって終わった後、ファンも満足して離れていってしまうことが多かったので、今回はそうならないようにすごく意識しました。虹コンには、先がまだまだあるということを見せ続けて、ファンの方がずっとついていきたくなるようなワンマンライブを見せたかったんです。

――次に、的場さん自身のことをお伺いします。グループのリーダーを務められていますが、やはり、自分はリーダーなんだといつも意識されていますか?
的場 そうですね。ただ考え過ぎると自爆するということを学びました(笑)。最初は、“自分がリーダーだ”と思って頑張りすぎて、空回りしていたんですけど、最近はいいあんばいを見つけました。“ここぞ”という時にしっかりとリーダーをすることはもちろんなんですけど、任せられる部分はメンバーに任せるっていうことが大事だと気づいたんです。でも自分でも気づかないうちに、リーダーだっていう意識ばかりになっているのかもしれないんですけど、ワンマンライブとかで、リーダーぶった発言をしてしまったりとか。
私推し以外の虹コン大好きマン(ファンの総称)は、私のことを虹コンのリーダーとして見ているので、皆が思うリーダー像を壊してはいけないと思って今まで行動してきたから、それでグループのことを嫌いになることが結構あったということを、14日のワンマンライブで正直に話してみたんですよね。話すことはとても怖かったんですけど、意外とファンの皆さんがそれを受け入れてくれたんです。そのライブで何を話すか振付のYumiko先生に相談したら、「うそをつくのが一番よくないから、嫌いなら嫌いでいいし、すべて正直に言ってしまったほうがいい」とアドバイスを受けたので、話したんです。それ以来、正直な気持ちで、虹のコンキスタドールに向き合えるようになりました。リーダーだからこういう発言や行動をしないといけないということを、いったんすべて振り払うことができて、自分なりのリーダーをするようになって、とても楽になりました。

――リーダーとして、メンバーをまとめるコツや気をつけていることって何かありますか?
的場 私は今まで、自分が正しいと思ったことは貫きたいタイプだったんです。なので、メンバーが少しでもたるんでいると、怒ったりはしないですけど、ちょっと注意はするようにはしていました。でも最近は、そういう部分もグループのいいところだと、とらえるようになりました。例えば、同じ曲でも、激しく踊る子もいれば、緩く踊る子もいるんですよね。そういう時に、個人を見るのではなくグループ全体を見て、それでバランスがよければ、それでいいかな、と。“許す”ということを最近覚えました。まとめる上では、それがすごく大事なんじゃないかなって。メンバー12人もいて、年齢も全然違うし、表現の仕方は人それぞれなので、最近は、母のような気持ちで優しく見守っています(笑)。メンバーが思っていることの根本は同じだと信じているので、無理に強制しなくてもいいのではないかと思い、今それを試しているところです。
虹のコンキスタドールのメンバーって、命令されるとやらないんですよね(笑)。もちろん、やる子もいるんですけど、自分の中で腑に落ちていない状態でいると、そこまでになってしまうんです。だから、自分なりの方法でそこを目指してくれたらいいな、と思っています。その中で、たるんだ空気を出さない努力はしているつもりです。

―― “許す”ってなかなか難しいですけどね。個性豊かなメンバーだからこそ、リーダーとしてそう接しているんですね。
的場 ……そうですね、許すことが大切です。バラバラなメンバーをまとめようとして、とても大変な時期もありました。今はバラバラなことが普通だと思って、その状況を許して、そこからどうやって虹コンのほうに向けるかということを、Twitterやブログで間接的にメンバーに訴えかけることもあります。Twitterやブログなので、ファンの方にも同じように届いてくれたらいいなと思っています。
でも私自身の課題としては、セットリストやMCの話など、最終的には私が決めなければならないものに対して、自分の考えにまだ自信がないので、確信を持って決められないんですよね。そこはこれから自信を持って進められるようにしたいです。

――続いて、虹コンのメンバーについて一人ずつ、リーダーからみた印象や人柄などを語ってもらいたいと思います。今回は、清水理子さん、隈本茉莉奈さん、根本凪さんについて。

清水理子

的場 しみこ(清水理子)は、私のインタビュー記事やプロデューサーのもふくさんがしているラジオ番組に出演した時とか、意外と読んだり聴いたりしているんですよね。そうやって、いつも虹のコンキスタドールのことを真剣に考えてくれています。
これを言ったら怒られるかもしれないので、「ごめん!」と先に言っておきます(笑)。私が出演したラジオ番組で、ライバルだと思うアイドルグループを聞かれた時に、私は比較的よく対バンでもご一緒するようなアイドルさんの名前を答えたんです。お客さんの盛り上がり方やアンセムのあるところが似ているので、近い存在としてライバルだと思っている、という話をしたんですけど、その後、しみこから、「身近なグループをライバルにしないでほしい」と怒られたんです。
その時はめっちゃびっくりしたんですけど、よく考えると、しみこは自分が虹のコンキスタドールというグループ自体のことも、そこで活動していることも、自信があるんですよね。さっきお話ししたとおり、私はグループに対して自信はありますが、自分の考えにはあまり自信がないんです。だから、ちゃんと自信があって活動できているしみこが、本当にすごいと思っています。
それから、これも言ったら怒られるかもしれませんが(笑)。しみこは大人なので、いろいろ計算して行動できているところもすごいと思います。いい歌割りをもらうために、今どうするべきかを計画を立てていたり、食事をしている時も、電車に乗っている時も、しみこはずっと虹のコンキスタドールの話をしているし、そのことしか考えていないみたいな。「そんなに考えていたら後で疲れちゃうよ」っていつも思うんですけど、でも常に熱い気持ちを持っているところが彼女のいいところだと思っています。青組でも最年長だし、後から入ってきた組としてしっかりしないといけないと感じているのかもしれないですね。こだわりを持ってきちんと活動できているのがすごいです。

――リーダーに注意してくるのはすごいですね(笑)。
的場 しみこくらいです(笑)。私は1期生だし、グループをまとめている立場なので、私に物を言えないメンバーはいるみたいなんですよね。それも直していかなければいけないと思っているんですけど……。しみこは「違う」と思ったことはちゃんと言ってくれるので、とても参考になります。もちろん、私もしみこの意見が違うと思ったら、「違う!」と言いますけど(笑)。

隈本茉莉奈

的場 とても頑張り屋で、真面目です。私の勝手な考えですが、彼女は花開くのが少し遅いタイプかなと思っています。私自身も、こういう立場になったのは本当に最近なんですけど。……茉莉奈だけじゃなくて他のメンバーもそうなんですけど、特典会でどれくらいのファンが会いに来てくれたか、その数をとても気にしているんです。その数によっては、とても落ち込んでいるように見えることもあります。でも、彼女の魅力は時間がたてばたつほど出てくるものだと、私は考えているんです。
彼女が、人には適材適所があることを理解して、自分の役割に全力を注ぐことができれば、そのうち必ず花が咲くと思うんです。他にもそういったメンバーはいて、自分の魅力に気づいているようで、まだ気付いていないのかなって思ったりします。アイドルは自己プロデュースが大事っていうし、茉莉奈のいいところを茉莉奈自身が出せるようになればいいなと思ってます。真面目な性格なので、悩んでしまうこともきっと多くて、そういう時期は私にもあったのでよくわかります。でも、それほど焦らず、辞めずに虹コンに居続ければ、絶対に大丈夫だと思っているので、そこは自分を信じて頑張ってほしいなって、一方的に思っています。

――的場さん自身も、ファンの数を気にして落ち込んだりしたことはありましたか?
的場 ありました。たしか中学2年生の時、メイド服を着て猫耳をつけて、その会場ではライブはできないのでトークショーと特典会をするというリリースイベントがありました。メイド服に猫耳という時点で恥ずかしいのに、私は一人のファンも来ないまま、自己紹介だけして帰ったんです。帰りの電車で、“落ち込まないようにしよう”と考えて、自分の気持ちを押し殺していました。けれど当時のスタッフさんからLINEで「悔しくないのか」と言われまして……。それで何かが切れて、電車の中で死ぬほど泣いた記憶があります。悔しいとは思っていましたが、悔しがったら負けだと思っていた部分もあったんですよね。それから、ひたすら落ち込んで、そのループから抜けられない時期もありました。毎日リリースイベントをしていたのに、特典会でファンも一人も来なくて、歌割りもなくて、フォーメーションで自分の場所がなくなった時期もありました。

――どうやってその状態を脱したのですか?
的場 落ち込んでいるとファンもつかないんですよね。落ち込めば落ち込むほどいいことがなくなる。もちろん反省することは大事ですけど、反省しすぎるとよくない。何事も適度がいいということに気づいたんです。そして、一番大事なのは“貫く”ことなんじゃないかとわかりました。今、自分がしていることを貫いて極めたほうが、ありのままの私をいいと思ってくれるファンが増えるんです。そもそも“1人でもファンがいる”っていうこと自体がすごいことなので、一人が共感してくれたのなら、それを広げるために、そのスタンスを貫くべきだと思うんです。もちろん、途中で自分が違うと思ったら、変えればいい。私は、貫いていたつもりだけれども、それが自分に合わないということに気づいて、キャッチフレーズを“虹コンの天使”から“虹コンの太陽”に変えました。自分のスタンスは変わる時は変わるし、変わらなくても人気が出る時は出るし、変にぶれないほうがいいと感じています。貫いた結果、的場推しも増えてくれました。
ファンの方が全然来ない日もあります。だけど、今は「これだけイベントをしていたら来れない日もあるよね」と思えます。もし自分のファンの母数が少なくて落ち込んだとしても、その気持ちをくどくない程度に遠回しに出すことや、そういう計算も大事だと思います。要は落ち込まないことです。そういう時間を経て、今は一周回って悟りを開き(笑)、“時は来る”ということに気づきました。
茉莉奈の話に戻るんですけど、茉莉奈は『本命ショコラティエ』という曲でたくさん歌割りをもらっています。それが先ほど言っていた適材適所なんです。彼女の歌い方に合っている曲なので、たくさん歌割りがもらえたということを、本人が理解していたらいいな、と思います。周りのメンバーも、自分に合うものがあればいつか抜擢されると思ってほしいです。今は、赤組メンバーが落ちサビパートなどで主導になってしまっているので、「私には回ってこない」と疑心暗鬼になっている人もいるかもしれないけど、そんなことはないとわかってほしいです。

――ご自身も経験したからこそ、わかるっていう。
的場 今の私は、いいところをもらってしまっている身なので何とも言えませんが、それもいずれ変わると思います。私は一周回って自分の場所があることが分かったので、例えば違うニュアンスの曲が来た時に、歌割りが全然なかったとしても納得できるし、逆にダンスを頑張ろう、とポジティブな気持ちになります。
全員がすぐにそう思うのは難しいだろうけど、自分の立ち位置を貫ける何かを早いうちに見つけられたら、とても楽だと思います。だけど、私みたいに何年もかかる場合もあるので(笑)、そこはゆっくりやってほしいです。茉莉奈やチャンス(山崎夏菜)とかも、悩んでいそうなので、特にそう思います。

根本凪

的場 今の虹コンの結束力は、ねもちゃん(根本)がつくってくれていると思います。「皆でねもちゃんを守らないといけない」という気持ちがあります(笑)。

――それは根本さんが『でんぱ組.inc』と兼任していることと関係がありますか?
的場 そうですね。ねもちゃんはとても忙しくて、虹コンにいる時間が今とっても少ないんです。うちのフォーメーションは、メンバーの人数によって変えられるし、何人でも対応できてしまうので、誰か1人欠けたところでライブができないわけではありません。

――それもすごいことですよね。
的場 すごいことだけど、私は一番よくないんじゃないかなと思っています(笑)。でも今まで、そうやってきたのだから、そこは責任をもって、ちゃんとやっていかないといけないとも思っています。
ねもちゃんが兼任している、でんぱ組(でんぱ組.inc)さんには、誰一人欠けてはいけないという空気がありますよね。そういう中で、ねもちゃんが虹コンのメンバーとして帰ってこられる場所をつくることは、とても大事だと思っています。でんぱ組さんは、ホールツアーをするようなグループだし、うちとは戦っているレベルも規模も全然違います。だけど、虹コンに帰って来た時、その規模の違いにがっかりすることは、きっとねもちゃんにはないと思います。ねもちゃんが、どちらのグループも大事にしている気持ちを知っているので、虹コンは安心できるホームだと思ってもらえるようにしたいと、特にメンバーで話したりはしないけど、全員が思っています。

――根本さんから刺激を受けることも多いですか?
的場 ねもちゃんがあちらのグループで教わったことをこちらに持ってきてくれることもあるし、違う所で戦っているからこそ身に付けてきた技術面も、とても勉強になります。
でもやっぱり一番は、皆でねもちゃんを守らないといけないという気持ちが大きいですね。ねもちゃんは本当に性格がよいので、あの人柄だからこそ、私たちが彼女を守らなければならない、と思えるんでしょうね。
同じ事務所ですし、でんぱ組さんへの尊敬の気持ちは本当に大きいんですけど、虹コンとして、いつか追い越さないといけない、という気持ちもあります。でも虹コンは妹分という見方をされることがまだまだ多くて、正直悔しいです。もちろん、今のところはねもちゃんの力もあって神奈川県民ホールでライブができたという部分もあります。グループの印象が似ているところもあるのかもしれないけど、虹コンは虹コンなので、やっぱり妹分として見られるのは悔しいです。恐れ多くて大きな声では言えませんが、負けたくはないです。そういう想いも、ねもちゃんが兼任したことによって生まれたので、向上心を与えてくれたという意味でも、ねもちゃんは本当にいい影響をもたらしてくれているなって思います。ただ、忙しくてとても大変だと思うので、私たちがどうこうできることではないんですけど、休める時はしっかり休んでほしいです。

――9月21日(土)に、duo MUSIC EXCHANGEで定期公演が行われます。どんなライブにしたいと思っていますか?
的場 いい意味で、虹コンらしいアットホームな公演にできればと思っています。
観覧無料のリリースイベントは、私たちを初めて見る方も多いと思うので、「いい!」と思ってもらうために、ちゃんとしたものを見せるようにしていて。それは対バンライブやワンマンライブも同じなんですけど。でも定期公演は、ある程度私たちを知っているファンが来てくれると思うので、いい意味で力の抜けた楽しいライブにしたいな、と考えています。もちろん“手を抜く”とは違いますよ。
例えば、昔やっていたカバー曲を復活させてみたり、エイプリルフールのワンマンライブのように、メンバーがセットリストを知らずに、突然、曲が流れてきて対応できるかみたいなコーナーを入れてみたりとか。
全公演そうではないとしても、1公演くらいは虹コンのことが本当に好きな方が、メンバーを見ていて楽しいと思えるような公演があってもいいのではないかと思います。そういうものでさらに好きになるということは多いと思いますし。
あとは、定期公演なのでテーマを作りたいですね。まだ詳しくは考えていませんが、会場もduoやWWWなので、ワンマンライブとは差をつけたいです。

――定期公演はリラックスしているメンバーを見ることができるかもしれないですね。
的場 メイキング映像を見て、さらにそのメンバーのことが好きになったりするじゃないですか。少しゆるい雰囲気の中で、賑やかにしていて、それぞれの素が出るような。そういう形のライブバージョンを作りたいですね。例えば、普段はなかなかトークがないのでコーナーをつくって、仕切り役の私がいない状況で、3人か4人でトークをしてみるとか(笑)。虹コンのことが好きだから見られるライブというものも、たまには面白いのではないかと思います。でも、まだ内容は未定なので、全然違ったらごめんなさい(笑)!


ロングインタビュー連載『的場華鈴の虹コン大布教大会』|第2回
ロングインタビュー連載『的場華鈴の虹コン大布教大会』|第3回
ロングインタビュー連載『的場華鈴の虹コン大布教大会』|第4回(最終回)


虹のコンキスタドール INFORMATION
■RELEASE
ライブBlu-ray
『虹コン結成5周年AnniversaryLIVE〜今年もあなたと過ごすサマー!〜』&『RAINBOW JAM2019』LIVE Blu-ray
2019年10月18日(金)発売

■LIVE
東名阪ツアー『RAINBOW JAM2019 -WINTER-』
2019年12月29日(日)【会場】Zepp Tokyo(東京)
2020年1月3日(金)【会場】umeda TRAD(大阪)
2020年1月5日(日)【会場】名古屋ダイアモンドホール(愛知)

■OFFICIAL SITE
https://2zicon.tokyo/

■OFFICIAL TWITTER
@2zicon

■的場華鈴TWITTER
@matoba_karin

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