ロングインタビュー連載『的場華鈴の虹コン大布教大会』|第2回[Special Interview]
- WRITTEN BY 宇佐美友章・VDC編集部
結成5周年を迎えた“正統派”アイドルグループ『虹のコンキスタドール』。12月29日(日)Zepp Tokyoから始まる東名阪ツアー『RAINBOW JAM2019 -WINTER-』へ向けて、今ノリに乗っている“虹コン”。一期生でリーダーの的場華鈴に4回に渡り、虹コンについてたっぷり聞いていくロングインタビュー連載、その名も『的場華鈴の虹コン大布教大会』!2回目は、9月21日に開催した定期公演『ZeppTokyoへの道~初級編~』のことや、プロデューサーもふくさんのツイートについて、個々のメンバーのこと、“ケンカをしたことがない”と語ったグループの特徴、10月の定期公演についてなどを聞いた。
虹のコンキスタドール
自分たちが思う「かわいい!」や「好き!」を追い求めるインドア系・正統派アイドルグループ。通称“虹コン”。自称アイドル界イチ夏曲の多さを誇るも、実は直射日光が苦手な室内派……でも本当はやればできる子。虹コンなりのアツいライブでみんなの心を征服ちゅう!
虹のコンキスタドール・的場華鈴ロングインタビュー連載|第1回
ロングインタビュー連載『的場華鈴の虹コン大布教大会』|第3回
ロングインタビュー連載『的場華鈴の虹コン大布教大会』|第4回(最終回)
――まず最初にお聞きしたいのが、このロングインタビュー連載のタイトルです。決まりましたか?
的場 悩みに悩んで決まりました(笑)。『的場華鈴の虹コン大布教大会』っていうタイトルにします!どういうタイトルがいいのかなと思って、ネットで“コラム タイトル”とか、“連載 タイトル”ってめっちゃ調べました(笑)。
――いいですね!では、今回はその第2回目ということで。
的場 2回目の大布教大会ですね(笑)。
――第1回目の反響は何かありましたか?
的場 すっごくありました!記事の公開日にリリースイベントがあったので、その特典会で、ファンの皆さんが「泣いた」って言ってくれて。あとメンバーからも「読んだよ」ってめっちゃ言われました。
その日、イベントの集合場所に行ったら、茉莉奈とかが泣きそうになりながら、「華鈴先輩!」って抱きついてきてくれて。メンバーには「こんなこと言わないでくださいよ」って言われるかなと思って心配していたんですよね。でも、しみこ(清水理子)からは「“わかってくれてるんだ”ってうれしくなった」って連絡が来たりして、めちゃくちゃうれしかったです。ああいうことを、メンバーに言う機会もなかなかないので。
あとプロデューサーのもふく(福嶋麻衣子)さんからもLINEが来て、びっくりするぐらい褒めてもらえました(笑)。母も、「あのインタビュー、よかったよ」って言ってくれました。
――それでは、まず9月21日に開催した定期公演『ZeppTokyoへの道~初級編~』の振り返りからお願いします。
的場 第1回目のインタビューで、「やりたい」と話していたこととは、形は変わっていたんですけど、クイズ大会が面白かったです! あと普段のMCはメンバー進行なんですけど、今回はスタッフさんに進行してもらって、メンバーはわちゃわちゃやってるみたいな、そうすることで、いろんな一面を見せることができたかなと思います。
また『Zeppへの道~初級編~』ということで、セットリストには王道な曲をめっちゃ詰めたんです。ファンの方が、虹コンのことを気になってる友達をたくさん連れて来てくれてたので、このコンセプトにして大正解だったなって思います。虹コンだいすきマン(ファンの総称)も、すごく喜んでくれていたし。それに、最近虹コンをがっつり観せられる機会が、ワンマンライブ以外になかったので、定期公演っていいなって思いました。
――特にライブの後半戦が素晴らしかったです。会場の盛り上がりもすごかったですね。
的場 ありがとうございます。当日はイヤモニをしていたんです。本当は、会場の大きさ的には必要ないんですけど、イヤモニに慣れる練習として。客席に向けてマイクを設置していたこともあって、ファンの方の声がすごく大きく聴こえてきてうれしかったです。
昔、虹コンってリリースイベントの時とかに、“図書館”って言われたぐらい、すごく静かだったんですよ。
――図書館!?今では想像できないですね。
的場 はい。すごく昔の話で、最近では、皆さん「うおー!」ってめちゃくちゃ盛り上がってくれるんですけど。昔“図書館”って呼ばれていた虹コンが、定期公演でこんなに盛り上がるようになったんだっていうことと、ファンの方がすごく純粋に楽しそうな表情をしていたことがうれしくって。定期公演を開催した時期はイベントが立て続けにあったので、わりと必死だった感があったんです。だけど、ファンの方が純粋に楽しんでいる姿を観た時に、「これがアイドルだな」って思ったんですよね。なんていうか、ちょっとだけ自分がふっと戻った感じがありました。メンバーも、わりと充実した表情をしていましたし。
――先日プロデューサーのもふくさんが「虹コンが売れかけてる気がしてる」というツイートされていました。それって、リーダーの的場さんとしても感じていることはありますか?
的場 対バンライブの後、最近では、「よかった」とかじゃなくて「圧倒的だった」とかって言ってもらえることが増えました。あとは、対バンイベントなどでの出演時間が長くなりました。今までは3~4曲だったのが、最近では5~6曲を歌えるくらいの時間をもらえるようになって、そういう機会がすごく増えた気がしています。イベント主催者の方が、虹コンに期待してくれているって言ったらいいのかわからないですけど……。
対バンライブによっては、お客さん全員が虹コンのことを好きとか観たいと思っている方ばかりじゃないので、たまにいるじゃないですか、ライブ中にスマホをいじったりされる方とか。そういう方が完全にいなくなったわけではないんですけど、でも結構な人数のお客さんが虹コンを観てくれるようになったなって思っています。もともと“対バンライブで観てみたいグループ”みたいな認識はあったのかもしれないですけど、そういう方がまたさらに増えたのかなって、直接的に売れかけているとか、人気が出たみたいなことを感じるのはそこくらいですかね。
あとメンバーの意識の面で言えば、登場のSE中に円陣を組むんですけど、その時に、気合の入り方が変わったなっていうのはすごく感じますね。円陣を組んで、私がメンバーにその日の目標みたいなことを伝えるんですね。例えば、どアウェーな現場だと思った日は、「こうしてこうしたら多分大丈夫だよ!」みたいなことを言うんです(笑)。その時のメンバーの聞いてくれている感や視線が変わったなって最近すごく感じています。
――なるほど。だからこそ、この勢いで、Zepp Tokyoを突破したいですよね。
的場 そうですね。最近対バンイベントでZepp Tokyoに立つ機会が多いこともあって、ファンの方に、「Zeppのステージがあんまり広く感じないよね」って言ってもらえることがたくさんあるんです。だけど、今度そこでワンマンライブをするし、それが第1目標なんだよなあって、Zepp Tokyoでやる実感がないような、すごく不思議な感じというか。本当にここでやるんか、私たち……みたいなところはありますね。
――では、リーダーとしてZepp Tokyoに向けて、改めて見え始めたものは何かありますか?
的場 最近、Zepp Tokyoでのセットリストをちょいちょい決め始めていて、最終決定になるかはまだわからないですけど、Zeppを境にして、虹コンがさらに変わっていく機会だと思っているので、今までやってきたワンマンライブの形をちょっと崩そうと思ってるんです。
これまでセットリストのテンプレートみたいなものってなくはなかったんですけど、それとはちょっと変えていたりするんです。例えば、対バンライブで歌わない曲を入れてみたりとか。今の虹コンならそのテンプレートに従わなくても、盛り上げられる自信があるっていうのと、応援してくれている虹コンだいすきマンの皆さんが、それでも楽しんでくれると思うからというか……私たちがちゃんとしたものを見せられたら絶対楽しんでくれるっていう、謎の自信があるんです。だから私たちに任せてっていう気持ちでやろうと思っています。
――それでいうと、第1回目のインタビューで、的場さんは自分自身の考えにはあんまり自信がないということをおっしゃっていましたが、そういう面もちょっとずつ変わってきたっていう?
的場 それなんですけど、ちょっと気づいたことがあって……。的場華鈴自体にはないんですけど、虹コンにいる的場華鈴に対しては、もしかしたら自信があるのかなって、最近思っているんです。虹コンっていう土台がある上での自信といいますか。でも、的場華鈴個人になると……。
突然なんですが、この前、学校行ったんですよ!通信制の高校なので、たまにしか通学しないんですけど。その学校でクラスメイトに話しかけられても、「あっ、あ……」みたいなことしか言えない自分がいて(笑)。なので、ステージ上で普通にしゃべったりできるのって、“私は虹コンなんだ”っていう自信がある的場華鈴だからなのかなっていうすごく感じたんですよね。
――話しかけてきた方は、普通にクラスメートとして接してくるんですか?的場さんのことを虹コンのリーダーってわかっているんじゃなくて。
的場 はい。班行動みたいな、私にとって一番苦手なものがあったんです(笑)。そこで、相手から私がアイドルだって見られていない、虹コンだって思われてないと感じた時に、何もできなくなっちゃったんですよね。だから私は、虹コンっていうものに相当助けられてるんだろうな、とすごく感じました。だから虹コンである的場は、わりと自信があるんじゃないかって思ったんです。
――なるほど。虹コンっていうグループで活動している上では、役割がある。その役割をしている的場華鈴は自信があるっていう。じゃあ、いきなり今からピンでステージ出てって言われると……。
的場 無理です(笑)。でも、そういうことだなって学校に行って気づきました。
――虹コンの的場さんを見ていると、学校でもプライベートでも、太陽みたいな存在で、的場さんの周りにみんなが集まってくるみたいな、そういう雰囲気に見えるので意外ですね。
的場 そうなんですよ。印象的にはそう思われがちなんですけど、そうでもなくって。
――話は変わりますが、先日でんぱ組.incの古川未鈴さんが結婚を発表されました。
的場 めでたいですね!
――他のグループでも結婚を発表しているアイドルもいらっしゃいます。そういう報告に対して、ファンの方がちゃんと祝福しているっていう様子は、以前では考えられない、すごいことですよね。結婚してもアイドルを続けるっていうアイドルさんが増えてきて、そういう選択肢もある時代に変わってきていますが、的場さんから見て感じるものってありますか?
的場 まず祝福されることがすごいなって思いました。やっぱり人によって思うことは違うかもしれないけど、私としてはファンの方が素直に「おめでとう」って祝福してくれる活動を今までしてきた未鈴さんがすごいなって。未鈴さんは、しっかり経歴があるというか、ファンの方からも認められているじゃないですか。だからいいのかなって。例えば、もし仮に、今の虹コンのメンバーが「結婚発表する」とか言ったら、私はめっちゃ怒ると思います(笑)。
……もしも自分にそういう時が来たらどうするんだろうって、考えたんです。だけど、おそらく自分には来ないんじゃないかなって思ったんです。例えば、私が10年アイドルを続けて、29歳になるのかって考えた時に、多分、私の場合、認めてもらっていると感じることは一生できないんだろうなって、すごく思って……。
――10年後の話だから仮定でしかないんですが、10年の間で認めてもらっているそういう地位にまで行けるっていう感じが自分ではしないっていう?
的場 いや、よくがんばったね、ってなるイメージはあるんですが(笑)。……でも、的場個人としてはアイドル活動を5年やっていても満足したことがないんです。これやんなきゃ、こうなりたいとかっていう欲がめっちゃ出てきて、きっとこれは10年たっても変わらないんだろうなって、最近思うんですよね。未鈴さんがどうだったかは別として、そう思ってるうちは、そういうことにも目を向けられないんだろうなって考えています。
――なるほど。ありがとうございます。続いて、虹コンのメンバーについて一人ずつ、リーダーからみた印象や人柄などを紹介してもらいたいと思います。今回は、片岡未優さん、中村朱里さん、山本莉唯さんについて。
■片岡未優
的場 みゆニキ(片岡未優)には、そのまま貫いていってほしいなってすごく思っています(笑)。虹コンにとって異色な子なんです。でも虹コン全員、変わり者なんで、変わり者という点では一緒かもしれないんですけど(笑)。
今ツイッターのフォロワーがグループで2番目に多いのかな。コンテンツ力がすごいというか、SNSに強いというか、めっちゃファボやリツイートが多いとか、そういう面でもあんまり虹コンにいないタイプ。……っていうのはありつつ、やっぱりちょっと変な子(笑)。でもみゆニキには、一生それを貫いてほしいなって最近すごく思う。メンバーが思いつかないようなことをバッてやったりするので、みゆニキがそれを貫いてれば、今はまだ見ぬファンの方を虹コンに連れてきてくれるんじゃないかなって思います。みゆニキがいることによって、虹コンに華が添えられていることもすごく感じているので、もうそのままでいてほしいなって、この前お風呂に入っている時に考えていました(笑)。
あとかなりのオタクで、百合と声優さんがめっちゃ好きなんです。今はどうかわかんないんですけど、家にでっかい百合のポスターを貼っていたりするらしくて(笑)。みゆニキってプライベートが謎なんですよ。この前「普段、何してるの?」って聞いたら、「昨日のお休みの時は、スーパーに行って、アルフォートの大袋買って、1日でそれを食べました」しか言わないんです(笑)。
――すごい!(笑)。
的場 そうなんですよ。メンバーに対しても、一生つかめない子でいてほしいなって思っています。……でもそう思っているのは私だけかもしれなくて、よくみゆニキと一緒にいるチャンス(山崎夏菜)やアオちゃん(大和明桜)は私が知らない何かを知っているかもしれないんですけど、別に二人に探ることもしていなくて。なので、そのままでいてくれたらいいなっていうのがみゆニキへの気持ちです。
あとみゆニキは、メンバーが不在のライブ時に、「私がカバーして歌います」って言ってくれることが多いんです。普段、グループでいるときあまり前に出るタイプではないので意外とって思われる方もいるかもしれないんですけど、すごくそういうところは積極的で貪欲なんだなって。それに、一時期からすごく意見をくれるようになったんですよね。これまで他のメンバーの傾向とかでも、曖昧だった虹コンへの何かが破れた時に、そういうふうに積極的になっていく姿を見てきたので、みゆニキは今その境地に入り始めてくれているのかなって思っています。
アイドル活動はきっと好きなんだろうなってわかってはいたけど、以前は虹コンに対してはどこまでこだわり持っているのかなってつかめないと思っていたんですよね。でも、ちょっとした発言や行動を細かく気にかけてみると、「ああ、虹コンのこと好きなんだな」って。虹コンが好きだから、きっとアイドルやってるんだろうなっていうことを言葉の端々から感じたことがあったので、ちゃんとこだわりを持ってくれているんだなって思っています。……なのに、あの変人だから。変人って言ったら悪口みたいになっちゃうかな。でも、変なんですよね(笑)。
今まで虹コンが開いてなかった道っていうか、別の方面からファンの方を取り入れてくれる子だなってすごく思います。
――たしかに。それでいうと、的場さん推しの方と片岡さん推しの方は、きっとかぶらないですよね(笑)。
的場 全然違うんですよね!(笑)。そこがまた虹コンの強みなのかもしれないですね。全員キャラが違うから、それぞれの推しが本当にかぶらないんですよ。
■中村朱里
的場 あかりん(中村朱里)は、私に対しても他のメンバーに対しても結構ズバッと言ってくれるんです。変だと思ったら「これ変だよ」って、すごくズバッと。虹コンって、結構人に物を言えないというか、ケンカできないというか……ケンカしたことがないんですけど。そんな中で、ちゃんと言ってくれて、それが的確で。やっぱり1期生でずっと一緒にやってきたので、信頼関係という言葉では表せない何かがあるんです。あかりんの言ったことに対して、すごく正しいと思う自分もいたりとかして。
いい意味で、アイドルである時と楽屋にいる時で、すごく差があって面白いんですよね。アイドルの時はキラキラしてるのに、楽屋では、「えー、あかりねー、それ知らないよー」みたいな(笑)。あかりんの人柄はすごくアイドルに向いてるなと思っています。特典会の時はどうなのか知らないんですけど、きっと特典会でもそんな感じなんですよ。「エヘヘー」みたいな(笑)。
――(マネージャーに向けて)そんな感じですか?
マネージャー そんな感じです。まさに(笑)。
的場 そのギャップにやられる人が多いんじゃないかなって思ったり。あとはバレエをやっていたから、ダンスが超きれいなんです。バレエを取り入れた、あかりんのソロパートがある曲がいくつかあるので、ぜひ見ていただきたい。「あかりんのダンス、もっとみんな見なよ!」みたいな気持ちです(笑)。
あと、舞台に出演することも多くて。最近、あかりんがめっちゃメンバーに人懐っこいというか、くっついてくるんです。今までは、わりと1人でゲームしていることが多かったのに、メンバーの家に行っていたりしていて。だから、「どうしたんだろうね」って話していたら、しみこ(清水理子)が、「多分あかりん先輩、これから舞台の稽古が始まって、虹コンの活動が少なくなるから寂しいんだと思いますよ」みたいなこと言ってて。たしかに、過去に舞台の稽古が続いた時も、あかりんが「みんな私のこと忘れてない?」みたいなツイートをしていたことがあったんです。それを見た時、「あかりん、可愛いなあ」と思って。そういう面を見たり、聞いたりすると、虹コンのことを好きでいてくれてよかったなあって思いますね。
――ありがとうございます。先程“ケンカをしたことがない”っておっしゃっていました。虹コンは、ケンカしないグループなんですか?
的場 そうですね。しないというか、“できない”だと思います。みんな、人に物が言えない。私もすべてにおいて遠回しに言いますし。
参考にはならないんですけど、すごく昔、虹コンにとって、いいと言えない時期があって、一回ケンカしてみようぜってなったんですよ。すごく嫌な空気が流れていた時期で、メンバーの仲が悪かったわけではないんですけど。「思うことがあるんだったら、みんなでケンカしてみようよ」みたいなことがあって、やろうとしたんですけど、できなかったんですよね。それを経て、私たちはもう一生ケンカができないなってなりました。「こう思うけど、どう?」みたいな話し合いはしますが。
――ケンカしないでやってきて、今みたいな雰囲気や関係性になっているのは、とてもいいですよね。一緒にいろんな風景を見て、問題が起きても一緒に乗り越えてきたからこそ、一体感が出てきたんでしょうね。
的場 多分ケンカするどころじゃない出来事がありすぎたんだと思います。メンバーの脱退や卒業がいっぱいあったから。
この話をしたことがあるかわからないんですけど、2017年くらいに、解散みたいな話が一度出たことがあったんです。メンバー数名が一気に辞めたいって言いだして、どうしようってなって。自分たちも卒業や脱退に慣れすぎていたり、別に進みはしないけどやっていけてる、みたいな状況が何年も続いていた時期でした。そういう状況で、主要メンバーが辞めるってなった時に、「解散を考えてるんだよね」って言われて。当時、私はまだリーダーになっていなかったんですけど、スタッフさんから話を聞いて、めちゃくちゃ止めた記憶があります。「何考えてるんですか!」みたいな。多分メンバーによっては、知らない子もいるかもしれないんですけど。
そういった、ケンカどころじゃない問題が、今までたくさんあったので、ケンカせずとも一緒に壁を乗り越えてきた人たちとは、何も言わずともわかるものがあるというか。あとは波長が合うメンバーがそろったんじゃないかなとも思います。もちろん、気が強い子もいなくはないですけど、それでも虹コンに適応できるというか。奇跡的にこの12人が集まったんだろうなって、すごく感じています。
いつも虹コンって、新メンバーが入る時に、もともといるメンバーがおびえるっていう図があるんです(笑)。例えば、しみこの代の時も、最初は超おびえていました。「やばい、すごい身長高い」、「ギャルみたいな子来た」みたいな(笑)。莉唯ちゃんが来た時も、ちょっとおびえていました。
新メンバーで莉唯ちゃんが入る時に、加入についてスタッフさんから相談されていたんです。その時、私、「いや、いいです。今は新メンバーいらないんじゃないですか」って。そしたら「的場さんに任せます」みたいに言われて、そんな重大な決定を私がするのかっていう、女の子の人生が懸かってるんだけど、みたいな(笑)。それでも、私はやんわりと「今の虹コンには、もしかしたら新メンバーは必要ないかもしれないですね」みたいな感じで言ったら、加入したんですよね。そういう過程があったから、なおさらおびえていたっていう部分もあったんです。正直なところ、今まで誰か入ってきてもすぐ辞めちゃうっていう流れがあったので、“新メンバーはもういいよ”っていう気持ちが当時は強かったんですよね。
でも結果的に、莉唯ちゃんが入ってきてくれてよかったです。若いし、まだこれからもっと伸びるなって思っています。ただ虹コンがある程度、進んでいた時に加入したので、多分プレッシャーとかはすごかったんだろうなって感じることも多いんですけど、でも虹コンに来てくれてよかったなって。
……すみません、すごく話それましたね(笑)。多分、虹コンは、困難や壁みたいなものが多いほうなんだと思います。
――いろいろあったけれど、すごくいい12人が揃って活動できているんですね。
的場 そうですね。これまでは、スタッフさんが「ひと波起こさないと話題ないよね」ってなっていることが多かったみたいで、それについていけなくなって辞めるっていうこともありました。今は、ひと波っていうのも、いいニュースに振り切っているなと思いますね。ひと波に対して、盛り上げられる力を虹コンが持ち始めているっていうのもあります。
いままだ解禁できていない、虹コンにとって、すごくいいお知らせがあるんですけど、その話をプロデューサーのもふくさんがしてくれた時に、「今の虹コンなら、それをやっただけで終わるグループじゃないと思ってるから」って言ってくださったことが、“ついに大人からもそう思ってもらえるようになったんだ”ってうれしかったです。今、本当に、すごくいい流れで活動できているんだなって実感しています。……ただ、活動してから長いんですよね。もう6年目なんですよ(笑)。
――でも、今の12人になってからって考えれば……。
的場 たしかにまだ1年半ぐらいですね。……それだけしか経ってないんだ。そう考えると、安定するまでに時間がかかりすぎたのかな。でもその時間があったからこそ、この体制の保ち方を覚えられたっていうのもあるし、必要な時間だったのかもしれないですね。
■山本莉唯
的場 さっき続きで、莉唯ちゃんについて。莉唯ちゃん、これ言われたら嫌かもしれないので、先に謝っておきますね。前回のしみこの時もそれが効いたのか、あんまり怒られなかった(笑)。ごめんなさい、莉唯ちゃん。
わりと最近の話なんですけど、莉唯ちゃんって悔しいって思うことがあるんだって思ったんです。もしかしたら他のメンバーには、そういう感情を見せているのかもしれないんですけど、私は見たことがなくって。
莉唯ちゃんが加入してきたばかりの時、莉唯ちゃんの曲を覚えるペースが結構ゆっくりだったんですよね。私たちの中でも、新メンバーが加入して新体制になった焦りみたいなものがすごくあって、莉唯ちゃんを結構せかしてしまったんです。それでも莉唯ちゃんはぽわんとしているマイペースな子で余裕がありそうな感じだったので、そういう子なのかなと感じていたんですけど、そうでもないんだなっていうのを最近知りました。
……対バンのイベントがあった日に、莉唯ちゃんがトイレですごく泣いていたんです。そんな姿を今まで見たことがなかったので、やばいことが起こったんじゃないかと思って、すごく心配になって、話を聞いてみたら、「踊れないのが悔しい」って言っていたんです。虹コンって結構バキバキに踊る曲があるんですけど、スタッフさんに、「あなただけふにゃふにゃしてるよ。もっとちゃんと踊って」みたいなことを言われたらしいんですよね。でも莉唯ちゃん的にはやっているつもりだし、「自分が、何ができてないのかがわからない」って言うんですよ。
私が今までいろんなグループさんの振付をやってきた中でも、“何ができてないのかがわからない”って言われることって結構あるんですよね。これまでの私たちも、莉唯ちゃんが振付を覚えてきた時に、細かいところが違うけど、何が違うっていうことを説明せずに、「ここが違うから直して」とか、漠然とそういうふうにしか言えなくて、根本的な解決をしてあげられていなかったなって気づいて、めっちゃごめんって思いました。
私の中の莉唯ちゃんのイメージが、マイペースで、のほほんってしてるってイメージだったので、虹コンに対して泣くほど真剣にやってくれているんだって初めて知りました。あと新メンバーのジレンマ的なものかなと思うんですけど、虹コン5周年と言っても、やっぱり5年いるのは1期生だけだし。自分はまだ1年ちょっとしかいないのに……、みたいなのもあるみたいで。そういったことで疎外感を感じていたかはわからないけど、きっと思っているんだろうなっていう想いもありつつ。
虹コン結成日にあたる7月14日に開催した結成5周年のライブでも「私は(加入して)まだ1年しか経ってなくて」っていうワードが出てきてたので、ちゃんと目を向けてあげられていなかったなって。莉唯ちゃんがそこまで虹コンのことを考えてくれているんだったら、私も全力でサポートしなきゃいけないのに何もできてなかったなあっていう申し訳なさが、今すごくあります。
――本当に皆さん、虹コンのことが大切で大好きなんですね。
的場 そうですね。なんだかんだで好きですよね(笑)。
――やっぱりメンバー自身がすごく一生懸命になってきているっていうことが、本当にあるんでしょうね。そういうモチベーションが、ライブへの真剣度に変わってきていて、きっとその想いが観ている人にもちゃんと伝わって、先程でお聞きした、もふくさんのツイートにつながってるという気がします。
的場 流れ、よすぎないですか?(笑)。ここまで上り調子だったことが過去にないので、正直ちょっと不安なんです。ここから落ちたらどうなるんだろうって。でも、私たちが気を抜かないで、自分たちの力を過信しないって意識していれば、おそらくメンバーも本気なので、Zepp Tokyoでのライブをいいものにできるって考えています。最近、自分たちの力を過信し過ぎないってすごく大事だなって思っています。
それと、虹コンはすごく曲に助けられている部分があるんですけど。もちろんこういう曲を持っているっていう虹コンとしての強みや才能になりますが、私たちがいいパフォーマンスをしないと、すべて崩してしまうわけで。最近は曲に負けないっていう気持ちもあります。
例えば、『トライアングル・ドリーマー』や『ずっとサマーで恋してる』みたいに、ファンの方のコールで成り立つ曲が多い中で、ファンの方がいなくて、虹コンを初めて観る人が多いような、どアウェーな場所でライブをした時にしっかり楽しんでもらえるのかって思ったら、まだまだかもしれないなって。……そういえば、先日どアウェーな現場だったんです(笑)。
有名な声優さんがいっぱい出演するイベントで、お客さんの8割が女性で、多分ほとんどが声優さんのファンの方たちだったんですよね。だから、「やばい、これは今日コールがないぞ」と思って(笑)。でも、会場の後ろのほうに虹コンだいすきマンのペンライトがすごく見えて、「ありがとう、ラブ!」ってうれしくなったんですけど(笑)。
ライブ前に円陣を組んだ時、「多分どアウェーだけど、キラキラしているアイドルを見せればきっと大丈夫だと思う!」ってメンバーに伝えて、それを意識してくれたのか、いつもよりもちょっとキャピついてました(笑)。
普段のオラオラっていうパフォーマンスよりかは、アイドル感を意識したというか、最近はそういう使いわけがうまいことできるようになったのかなって思います。実際そのライブでは、虹コンのことを知らない女の子たちも、すごくにこにこして観てくれていて。最初は、どアウェーだし、ライブ中にめっちゃスマホいじってるとかだったらどうしようって、超おびえてたんです。(笑)。
でも普段は、拍手が入らないところで拍手してくれたりして、逆にそっちのほうが燃えたというか(笑)。あと虹コンがアイドル感というものを出してパフォーマンスしてみたら、どうなるだろうと思ってやってみたら、めちゃくちゃ反響があったんです。「虹コン、あれはやばい。沼だ!」みたいなツイートを見かけました(笑)。昔のどアウェーなライブでは、あんまり反応がなかったり、「なんだ、このアイドル」、みたいなツイートが多かったりしたんですけど、今回のどアウェーな現場でライブをしたことで、コールや振りコピをしなくても楽しんでもらえるっていう、本当のアイドル感をやっと出せるようになってきたのかなって、ちょっと思いました。まだまだなんですけど。
――円陣で言ったリーダーの言葉を聞いて、メンバーが「じゃあそうしよう」って対応できるスキルがすごいなとも思います。メンバーがリーダーのことをすごく信頼しているのがわかります。
的場 そういうことなんですかね?(笑)。でも、日によっては何も言わないこともあるんですけど。自分自身がリーダーとしてやれているってあんまり感じてないので、改めてそう言ってもらえると「そうなのかなあ?」みたいな(笑)。
――的場さんらしい、と言いますか。その“遠慮がちなリーダー”っていうところも虹コンに合っているんだなとも思います。多様なメンバーだからこそ。
的場 全員が全員、同じ方向を向くことが難しいっていうことに気づけた時に、全員を認めてあげられたというか。そうしたら、逆に全員が同じ方向を向き始めたっていう現象が起き始めています(笑)。
――素晴らしいですね。10月27日には、定期公演『ZeppTokyoへの道~中級編~』が開催されます。
的場 前回の定期公演でもやったクイズ大会があって、それ自体は、11月の定期公演まで続くんです。勝ったチームにはオリジナル曲がもらえるっていう内容なんですけど、実はそのオリジナル曲がもらえるっていう話、本当に聞かされていなかったんですよ(笑)。
――えっ、本番で初めて知ったんですか?!
的場 はい(笑)。まさか、そういうことが用意されているって思ってもみなかったので、クイズ大会のチーム分けもLINEのあみだくじ機能で決めたし、チーム名もすごく適当につけたんです(笑)。私がいるのは、チーム『元気元気ハッピー』、もう1つがチーム『ジーニアスシックス』っていう(笑)。
――そのネーミングは虹コンらしいセンスですよね(笑)。
的場 そんな適当なのに、「定期公演でのクイズ大会全部をとおして勝ったチームには、なんと!オリジナル曲をプレゼントします」っていう。何それ(笑)。
――だから結構真剣なんですよね(笑)。早押しクイズで、両チームからメンバーが一人ずつ出て、1対1で戦うっていう。
的場 そうです。前回、私はチャンスと戦ったんですけど、クイズの内容が“プロデューサーの名前を漢字・フルネームで書いてください”っていう。2人して間違えるっていう(笑)。次回のクイズ大会も楽しみですね。
21日は中級になりますが、やっぱり虹コンを知る上で、一番わかりやすいのは初級と上級だと思うんです。初級では普段めっちゃやっている曲をやったし、上級では普段やっていない曲をやる予定です。それで言うと、中級はどちらでもない。対バンでもたまにやったり、リリースイベントではわりとよく歌っているような曲を用意する予定です。やっぱり、まず虹コンのよさを挙げるとしたら、曲がいいっていうところだと思うんです。なので、対バンライブだけで虹コンのことを知ってくれている方には、もうちょっと深く虹コンのこと知ってもらえる曲が多めになるのかなと考えています。
定期公演という名前ですが、わりとワンマンライブくらいの気持ちで挑んでいるので、来てくれる方に、もしも楽しめる自信がなかったとしても、私たちは“楽しませる自信”があるので、安心して観に来て欲しいですね。
あと、私たちだけじゃなくてスタッフさんも真剣に考えていてくれて、普段のリハーサルはメンバーだけなのに、前回はリハーサルの時点で音響さんや照明さんもいたので、すごくびっくりしたし、虹コンもすごく大きくなってきてるんだなって実感しました。今回の3ヵ月連続の定期公演の『Zeppへの道』っていうタイトルにもなっているように、Zepp Tokyoのライブへ皆さんを引きずり込めるように頑張っていきたいです。
――今すごくいい流れのグループなので、虹コンのことが気になる方は、絶対行くべきですよね。観たことない方は、この流れに早く乗ったほうがいい。
的場 ありがとうございます。最近では、もうちょっと前から虹コンをちゃんと観ておけばよかったっていう方もすごく増えてきているので、「みんな早くおいで」と思っています(笑)。まだ全然遅くないので。なんならZepp Tokyoから来たって遅くはない。以前までは、ワンマンライブがゴールっていう感じだったけど、今回のワンマンライブはすべてのスタートになると思うので、何も怖くないよって。私たちはそういう気持ちで挑んでいます。
虹のコンキスタドール・的場華鈴ロングインタビュー連載|第1回
ロングインタビュー連載『的場華鈴の虹コン大布教大会』|第3回
ロングインタビュー連載『的場華鈴の虹コン大布教大会』|第4回(最終回)
虹のコンキスタドール INFORMATION
■RELEASE
『虹コン結成5周年AnniversaryLIVE〜今年もあなたと過ごすサマー!〜』&『RAINBOW JAM2019』LIVE Blu-ray 発売中
■LIVE
東名阪ツアー『RAINBOW JAM2019 -WINTER-』
2019年12月29日(日)【会場】Zepp Tokyo(東京)
2020年1月3日(金)【会場】umeda TRAD(大阪)
2020年1月5日(日)【会場】名古屋ダイアモンドホール(愛知)
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